マー、日本人4人目の開幕投手!サバシア炎上で決定的

 【タンパ(米フロリダ州)=畑中祐司】ヤンキース田中将大投手(26)が、開幕投手(4月6日=日本時間7日午前2時5分開始・ブルージェイズ戦)を務めることが22日(同23日)、決定的となった。開幕大本命で、昨季まで6年連続開幕投手のサバシアが、敵地メッツ戦で2回2/3を被本塁打3で5安打4失点と炎上。首脳陣は今後、田中を軸にローテ編成に着手する。

 ジラルディ監督は「今(ローテの)ラインアップを進めているが、開幕投手は仕上がり具合による」と、2人とも開幕に登板が可能な日程で調整を進めてきたが、どちらが大役を担うか明らかだ。エース左腕は昨年7月に右膝を手術し、オープン戦2戦4回2/3で6失点と不安を拭えない一方、田中は2戦5回2/3で無失点。安定感は比較にならない。

 「開幕・田中」のメリットもある。登板間隔だ。首脳陣は昨季終盤に右肘を故障した田中に配慮する考えで、開幕から先発を5人で回した場合、日程の都合上、開幕投手だけが3戦目までを中5日で登板できる。サバシアは過去11度、開幕投手を務めたが「9月や10月に健康で投げられる方がいい」と開幕よりも状態を上げていくことを最優先に考えているという。

 日本人のメジャー開幕投手となれば野茂、松坂、黒田に次ぐ4人目となる。田中はこの日、ブルペンで36球を投げるなどの練習を行った。ロスチャイルド投手コーチは「開幕投手はまだ決まっていないが(田中は)選択肢の一つ」と話した。次回、田中は25日の本拠地メッツ戦で60球をメドに登板予定。31日の登板を経て、2年目で初の開幕へと向かう。