元ヒモと借金王が組んだスパローズは“クズネタ”一筋20年

 今のお笑い界にはちょっとしたクズブームがあり、「クズ芸人」と称して、平成ノブシコブシの吉村崇やウーマンラッシュアワー村本大輔が人気を得ている。そんな中、本当のクズ芸人として「今年こそ絶対売れる」と言われ続けて20年目を迎えたのが実力派漫才コンビ、スパローズだ。

 11年から2年連続で「THE MANZAI」のワイルドカード決定戦に進出し、3年連続で認定漫才師に選ばれたほか、12年から2年連続で「キングオブコント」準決勝に進出するなど、実力は折り紙つき。単独ライブを行えばチケットは即日完売、レギュラーのFMラジオの公開放送に毎週通ってくるファンもいる。

「ツッコミの森田悟はエロネタがクズ過ぎで元ヒモ生活者。ボケの大和一孝は自己破産2回という借金王。先輩芸人にも借金しまくっているし、一頃は可愛がってくれていたつんく♂ウド鈴木にほぼ毎晩、おごってもらっていたそうです。そんな2人の売りが、人間のクズ的なエピソード満載の自虐ネタや芸人仲間や先輩の暴露ネタだったりするので、テレビ的にはオンエアが難しい面もある。しかし、MCをさせたらトップクラスの腕前で、2人とも身長180センチのイケメン。売れる要素は有り余っている。事務所の先輩にも“クズネタを控えればもっと売れる”と言われても、クズネタで勝負を続けている」(お笑い関係者)

 北九州市出身。高校のサッカー部で知り合った2人は卒業後、地元の芸能プロに所属。デビュー半年でローカル番組のレギュラーを持つほどの人気者になるが、「芸人ならバイトせず借金しろ」と言われたのを信じて借金しまくり。大和は最大で15社から400万円も借りていたという。

 その後、東京進出の大バクチを打つもブレークならず。事務所も2回クビになり、今の事務所にたどり着いた。今年はデビュー20年目の節目。待ちに待ったビッグウエーブはやってくるのか。