セレブ妻がSNSで“プチ援交”。タワマン暮らしのキビシイ現実

 わが子には幸せな人生を歩んでほしい……。そのためなら、多少ムリをしてでもお膳立てをしてあげたいと思うのが親心というもの。とはいえ、憧れと現実はかけ離れていることもしばしば。

 その隙間を埋めるためなら、自分の欲しいものは後回しにしたり、パートに出て軍資金を稼いだりと、自身を犠牲にすることを厭わないのも親心。しかしそこにプライドが絡むと、ちょっと話は変わってくるようです。

◆子どもに与える教育は将来への投資

 タワーマンションに住み、ひとり息子を私立の小学校へ通わせているチアキさん(仮名・36歳)。ブランド物をさらりと身につけ、話題のカフェでママ友とランチを楽しむなど、誰もが憧れるセレブリティな毎日を過ごしています。

「息子には幸せな人生を歩んでほしいので、赤ちゃんのころからたくさん習い事をさせて私立小学校にお受験させました。かわいそうという意見も耳にはしますが、本人も楽しく学んでおりましたし、将来への投資でもあるので、親としてすべきことをしたとしか思っていません」

 会社員の父親とパート勤めの母親の下で育ったというチアキさん。経済的な苦労を見て育ち、「わが子には絶対同じ思いをさせたくない」と、一流企業に勤めるご主人と結婚。

 待望のわが子にも恵まれ、赤ちゃんのころから数々の教育を与えて見事私立の小学校に合格させました。食事には原産地や栽培方法にこだわった食材を使い、年に数回は旅行に行って“本物に触れる”機会も作るなど、息子さんへの“投資”には糸目をつけない生活を送っています。

「経済的な理由で子どもの可能性を狭めてしまうのは、親としてあってはならないこと。どんな我慢を強いられても、息子の人生が最優先です」

 その生活水準を保つために、禁断のアノ仕事に手を染めてしまうことになった。

◆セレブライフの理想と現実

 最高の環境を与えるためにこれまでわが子へ投資してきた金額は、「数千万を下らない」というチアキさん。でも実際のところ、家計は火の車だそう。

「収入は主人の稼ぎ1本ですし、マンションと車のローンも残っています。その中でどんなにやりくりしても、息子に使える金額は限られてきてしまいます。私立はいろいろとお金もかかりますし……」

 同じ小学校に通う子のお母さんたちは大半が専業主婦。働いていても大手企業の正社員や起業家などで、パート勤めをしているママはいないそうです。

「付き合いがあるから、高級店であってもランチのお誘いを断ることはできません。ブランド品を持っていないのも恥ずかしいし、子どもの習い事や旅行だって『うちだけ行けない』のはありえない。子どもが学校でみじめな思いをしないためにも、今の環境を維持しなければならないんです」

 大手企業に勤められるほどの学歴もなく、起業できる知恵も知識もバイタリティもない。その上パート勤めもできない環境でありながらも、生活ランクは落とせない。そのギャップを埋めるためには、なんとしてでも収入を得るしかありません。

「周囲に知られず短時間で高額を稼ぐためには、これしかないと腹をくくりました」

◆短時間高収入の仕事の実態

 セレブライフを維持するためにチアキさんが始めた“仕事”。それは、SNSなどで知り合った男性と過ごす時間をお金に換えるというもの。

「デートだけなら1時間5,000円。手をつないだりキスしたりはオプションとして追加料金をいただきます。体を許せば万単位のお金が入りますが、何度かデートをして信頼できる相手だけにしています。怖いというのもありますが、そこに行き着くまでにも稼げるので」

 身につけているブランド品のほとんどはデート相手に買ってもらったもの。ときには別の相手に同じものを買ってもらい、帰り道で質入れして現金に換えることもあるそう。

「たまたまテレビでこんな生活をしている人の話を観て、これしかないと思いました。生理的に受け付けないような相手でも笑顔で接しなきゃいけないし、望まれればお口でご奉仕もしなきゃいけない。アイデンティティー崩壊もいいところですよ。でも、息子のためだと思えば我慢できます」

 目下の不安は、いくつまで需要があるか。「この収入源を断たれたら他になす術がありません。だから稼げるうちにしっかり稼いでおかなくちゃと思っています」

 心も体も犠牲にして手にしたお金で作られる生活。お子さん自身が望む環境を与えてあげられていることを、願うばかりです……。