独旅客機墜落 「生存者いない」と仏大統領 残骸発見の報道 離陸1時間後に救難信号

 【ロンドン支局】ロイター通信などによると、ルフトハンザドイツ航空系の格安航空会社「ジャーマンウィングス」のスペイン・バルセロナ発ドイツ・デュッセルドルフ行きエアバスA320が24日、フランス南部ディーニュ・レ・バンとバルスロネットの中間付近に墜落した。同機には乗客142人と操縦士2人、客室乗務員4人の計148人が搭乗していた。

 フランスのオランド大統領は同日、生存者はいないことを明らかにし、犠牲者の多くがドイツ人である可能性について言及した。一方で「事故の状況は明確になっていない」と述べた。

 仏高官によると、墜落現場は仏南東部ニースから北西約100キロのアルプス山脈で標高2000メートル付近という。仏内務省は墜落したエアバス機の残骸が付近で見つかったことを明らかにした。フランスの救助チームが現地に向かっているが、ヘリコプターなどでしか接近できない山岳地との情報もある。

 欧米メディアなどによると、エアバス機は離陸から約1時間後に救難信号を発信。また、ヘリから残骸が確認されたとの一部報道もある。

 スペインの航空当局などによると、同機はバルセロナを現地時間午前9時55分(日本時間午後5時55分)に離陸したという。

 在バルセロナ日本総領事館の担当者は24日、「乗客に日本人がいるか確認を急いでいる」と述べた。