就活生に絶対言ってはいけない「NGワード」

2016年の就活戦線は「史上類を見ない超短期決戦」。採用情報、企業説明会などの広報活動が3月にスタートし、6月には採用選考が始まります。それまでにエントリーシートを提出し、WEBテストを受け、就活生は全力疾走状態です。

今回は親世代が子どもの就活中に絶対言ってはいけないNGワードをまとめて、ご紹介します。会話には、十二分にお気をつけ下さい。

NGワード①「帰ってこないの?」

この連載の過去記事は こちら
今の学生はとても親思い、祖父母思いです。Uターン就職を研究している大学の先生のお話では、「祖父母からの要望」がUターンの決め手になっているケースも多いそうです。直接言わなくても、親や祖父母からの無言の期待を感じて選択するケースもあります。

いずれの場合も、本人が納得して選んだUターン就職であればまったく問題ありません。しかし、就活がかなり進んでから突然、「えっ、帰ってこないの?」と言うことは避けていただきたいのです。
 
以前は、冬休みと春休みを使って別々のエリアで就活することが可能でした。しかし、2016年新卒からスケジュールが変更となり、大学の授業を気にせず就活できるのは春休み期間だけになりました。その結果、就活地域の掛け持ちが難しくなってしまったのです。

リクルートキャリア「就職みらい研究所」の調査では、昨年の実施者ベースで、対面の企業説明会参加回数は平均18.89社です。このほかに、大学での合同企業説明会や学外での合同企業説明会もあります。

例えば、大学は東京で、実家が長野県の場合、両方の地域を掛け持ちして乗り切るにはとても厳しいスケジュールになります。東京で就職するつもりで、企業研究や説明会への参加など、就職活動が進んだ段階で、後出しジャンケンのように「帰ってこないの?」と言われたら、学生は途方に暮れてしまいます。 

本人がどんな仕事をしたいのか、どこで、どんな働き方をしていきたいのか。家族はどう考えているのか。そして、どんなサポートをしてほしいのか、できるのか。本格的な就活シーズンに突入する前にこそ、ご家庭で折に触れ話し合っておいていただけたらと思います。

採用選考活動が始まると、合否に一喜一憂します。不採用通知に、自分の存在自体を否定されたように感じて落ち込んだり、このまま就職先が決まらないのではないかと不安になったりします。

親は、慰めよう、励まそうと思って声をかけるのですが、かえって『何もわかってくれていない』と感じさせてしまうこともあるようです。

私自身もそうした失敗をしました。子どもが志望先から、不合格のメールを受け取ったときのことです(最近は不採用通知もメール)。

落ち込んでいる様子だったので、励ますつもりで、「第1志望じゃないんだから、いいじゃないか」と言ったのですが……その後、2週間ほどは顔を合わせることさえ避けられました。本人にとって、第何志望であろうと受けたところを落ちたら、がっかりする。『全然わかってくれていない』と感じたのでしょう。

NGワード②「それでいいの?」
もう1つは、第二志望の企業から採用通知を受けて本人が「この会社に決めた。これで就活も終了!」と言ったとき。「本当にやめていいの?」と軽い気持ちで聞いてしまったことです。

子どもは、このひと言で「父親は、本心ではこの内定先に納得していないんじゃないか」と感じてしまったのです。これまでに多くの就活生から、親の言葉に傷ついたという話をさんざん聞いていたにもかかわらず、私が犯してしまった失態。何も考えずに出てしまったひと言です。

ほかにも、学生たちがどんなところでめげているのか、いくつか例をご紹介しましょう。

<父親編> 
「そんな会社で何をするつもりだ」 
「それは一生勤める価値のある会社なのか」 
「俺のころは~」 
「うちの会社では~」
<母親編> 
「転勤がない会社だといいけど」 
「公務員なら、土日は休めるよ」 
「帰ってきてくれたら、安心なんだけど」
男親、女親で、かける言葉に傾向があるのかもしれません。父親は自分の価値観を押し付けがちで、母親は自分の要望を言いがちなようです。

さて、本当に学生たちが求めているサポート、学生のためになるサポートは何でしょうか。可能であれば、まずしていただきたいのは、就活費用のサポートです。

特に優先していただきたいのが、ネットワーク環境整備のための費用をサポートすることです。WEB世代の就活は、多くのことがWEB上で行われます。リクナビでは、自己分析や企業研究を効率的にできるコンテンツも用意していますが、こうしたものの利用もWEB上です。

企業エントリー後のWEBテストも増えています。しかもかなりの量の文章を読ませるテストも増加しています。このため、小さな画面のノートパソコンでWEBテストを受検することは、正直しんどいようです。見やすいサイズのモニターがあるかどうかは、作業効率だけでなく、テストの出来にも影響します。

交通費などお金の相談に応える
また、最近はモバイルのルーターや、スマートフォンのデザリング機能でWi-Fi接続している学生も多いと思いますが、WEBテスト中、通信が落ちてしまったり、フリーズしてしまったりしたら、実力も発揮できません。可能な限り、WEBテストは有線LANで受検できる環境にしてあげてほしいのです。

「お金が続かないから、説明会参加はあきらめました」。「交通費をねん出するためにバイトを増やしたら、バイトの時間と重なって面接に行かれなかった」これが、就活生から聞いている現実です。

特に、在籍地と就活地が離れている場合は、交通費の負担は大きく、日ごろ定期で大学と住まいを往復している学生にとって、想定外の大きな出費になっています。しかし、今の学生は、お金のことで親に負担をかけさせてはいけないという思いが強く、言い出せない就活生が多いことも知っておいてください。「就活でお金に困ったら、遠慮なく相談してきてね」という言葉をさりげなく伝えてあげてください。

エントリーシートや面接では、自分の強みを伝えなければなりません。そのために必要になるのが自己分析です。しかし、本人が感じている長所と、周囲が評価している長所が合致しているとは限りません。親こそ、本人や他人には見えていない長所を指摘してあげられる存在です。

例えば、本人が欠点と考えている「消極的なところ」も、親なら「じっくり考えて自分の行動に責任をもつタイプ」と指摘してあげたり、「融通が利かないところ」も、「粘り強く、あきらめずに頑張れる良さがあるじゃない」と言ってあげられます。

もう一つの応援が、社会人としての常識やマナーを教えてあげることです。とっさのときに出るしぐさや言葉のくせ、敬語の使い方は、身近にいる親だからこそ注意してあげることができ、また日ごろの生活のなかで手本を示し、教えてあげられる、一番の応援かもしれません。

「『面接のドアを開ける前に、口角をあげて1回ほほ笑みなさい』とアドバイスしてくれた」「身だしなみをチェックして、『OK、大丈夫』と送り出してくれた」など、親からのマナーや身だしなみへのアドバイスは学生にとって、金言なのです。

黙って聞いてくれるだけでうれしい
就活期間中に保護者が子供をどう支えるべきか、正解はないと思いますが、最大の応援は、聞いてあげることだと私は思っています。

実際、就職活動中の親とのやりとりで嬉しかったことを学生に聞いてみると、多くが「批判せず、否定せずに応援してくれた。聞き役に徹してくれた」「うまくいっていなかったとき、何気ない話題で話しかけてくれて、話すきっかけをくれた。父の優しさがうれしかった」など、具体的な指南よりも、まず親が黙って話を聞いてくれたことをあげています。

就職活動がうまくいかずに、閉塞感が立ち込めているときも、自分の話に耳を傾けてくれるだけで、“受け入れてくれる人がここにいる”という勇気づけになります。どうぞ、一番身近で、最強のサポーターとして、就活生の心の支えとなってあげてください。

シャンプーしない人たち急増中! 福山雅治も実践する「ノー・プー」で白髪、抜け毛が解消できる?

シャンプー剤を使わない美髪法「ノー・プー」は今や海外のセレブ界では常識。ジェシカ・シンプソンさんは月に1回、ニコール・リッチーさんは週1回、キム・カーダシアンさんは5日に1回しかシャンプーしないそうです。ジェシカ・アルバさんはアメリカでベストセラーとなった自身のライフスタイルブック「honest life」の中でも「週末だけでもやってみて」とシャンプーしない生活をおすすめしています。

日本では湯シャンとも呼ばれ、シャンプー剤は一切使わず、お湯で洗髪するだけというこの方法、YOUさんやタモリさん、福山雅治さんも「地肌にいい」と実践しています。

目からウロコ! シャンプーするから臭くなる
「シャンプーしないなんて、頭がギトギトにならない?」「臭くならないの?」毎日シャンプーするのが当たり前な人たちは、こう考えますよね。

でも、ノー・プー=湯シャン支持者の考え方は根本から正反対。「シャンプーしているからギトギトになるし、嫌なニオイもする」というのが前提です。

「ハリがない」「乾燥する」「痒い」「脂っぽい」「抜け毛がひどい」など髪や頭皮のトラブルの原因は、シャンプーの洗浄成分が頭皮から必要な皮脂も洗い流してしまうことにある、というのがノー・プーの考え方なんです。過剰に洗い流してしまうから、それを補おうとさらに多くの皮脂が分泌され、毛穴も詰まり、バリア機能も壊れ...という悪循環を指摘しています。

実際にノー・プーを実行している人からは、「抜け毛が減った」「髪にツヤがでた」「頭皮のニオイや痒みがなくなった」などの声が多く聞こえます。白髪防止や脱毛予防、育毛にも繋がると湯シャンをオススメするアンチエイジングの専門家もいます。

難点は、効果を感じ始めるまでに2週間ほどかかり、真の効果を出すには数か月続けないといけないこと。最初のうちは長年のシャンプーで崩れた皮脂分泌や常在菌のバランスが整わず、ベタつきやニオイが気になることが多いようです。

すっぱりシャンプーと決別する勇気のない人は、最初は週末だけ、3日おき、など自分のペースで進めていくのがいいかも知れません。

それでは、湯シャンのやり方をご紹介しましょう。

1.洗髪前のブラッシングは必須。ブラシや櫛で毛についた埃や汚れを落とします。頭皮のフケ・臭い、ベタつきを解消してくれるというメリットもあるようです。このブラッシングは必須です。やりすぎはNGですが、丁寧にしましょう。
2.お湯(ぬるま湯がいいという説もあります)で5分くらいかけてゆっくり洗髪。頭皮を指の腹で軽くなでるように洗います。ロングヘアの場合はブラシや手ぐしで髪をとかしながら流しましょう。
3.洗面器にお湯を張り、お酢かクエン酸を小さじ1/2~1/3程度混ぜて髪や頭皮に掛けてみてください。これはトリートメントの変わりで、髪がキシキシするのを予防します。
4.タオルで髪を包むように、軽くおさえ、水分を出来るだけとります。ドライヤーはなるべく時間を短く、高温は避けましょう。

以上です。

汚れやニオイが落ちず、「やっぱシャンプーじゃなきゃダメだわ~...」という時期は誰にでも訪れるようですが、そこを乗り越えれば、悩み知らずの髪が手に入るかも! エコロジーでエコノミーなのも嬉しいですよね。さっそく今日からやってみる?

言ったら離婚!?妻への禁句TOP10

夫婦円満が理想…と思っていても、何かの拍子でケンカに発展することもあるもの。そんなときには思わず、日頃妻に対して不満に感じていることが口をついて出てしまうこともあるはず。しかし、世の奥さんたちはその言葉に傷つき、腹立ち、時には結婚生活そのものを考え直してしまうこともあるようだ。そこで、世の夫が注意すべき、妻への「禁句ワード」 は何か、20~30代の既婚女性200人に調査してみた。 

【もっとおおきな画像や図表を見る】 

●夫から言われたら腹立つ言葉TOP10 
(18の項目から1~3位を選択してもらい、1位=3pt、2位=2pt、3位=1ptとして集計。協力/アイリサーチ)。 

1位 お前と結婚して大失敗! 290pt 
2位 お前も(もっと)稼いでこい/オレはお前の財布じゃない! 160pt 
3位 子供がいなければ絶対別れている! 151pt
4位 メシが不味い! 142pt 
5位 もっと夫に感謝しろ! 84pt 
6位 だらしなくぶくぶく太るな! 56pt 
7位 文句(贅沢)ばかり言うな! 50pt 
8位 家でゴロゴロばかりしているな! 42pt 
9位 無駄遣いばかりするな! 35pt 
10位 ちゃんと化粧くらいしろ! 29pt 

※番外 
11位 掃除くらいやれ! 24pt 
12位 食器の後片付けくらいしろ! 21pt 
13位 使ったものは片付けろ! 19pt 
14位 ちゃんと「夫婦生活」をしろ! 18pt 

実はR25では以前、夫側に「妻に言ってやりたい文句TOP10」として同様の項目でアンケートしている。その際に1位だったのは、「もっと夫に感謝しろ!」(妻:5位)だった。今回1位となった「お前と結婚して大失敗!」や3位「子供がいなければ絶対別れている!」などは、夫側への調査ではランク外に沈んでおり、“結婚生活”や“離婚”にまつわる文句を抱える夫はほとんどいないという結果になっていた。 

意外だったのは、妻では番外の項目が夫側では上位だったこと。「使ったものは片付けろ!」(妻:13位→夫:2位)や「ちゃんと『夫婦生活』をしろ!」(妻14位→夫5位)などは妻としても、同意する部分があるのかもしれない。 

では、各項目の言葉を言われたとして、世の妻たちは、どんなことに腹が立ち、どんな言い返し方をするのだろうか。上位の項目についてコメントを聞いたので紹介しよう。 

【1位 お前と結婚して大失敗!】 
「だったら結婚するなと言いたくなる、一番言ってはいけない言葉だと思う」(28歳) 
「それはこっちのセリフです!今すぐ別れましょう!」(29歳) 
「これを言われたら離婚する」(33歳) 
「私だって安月給のあんたと結婚して失敗だって言いたい」(32歳) 
「自分が『結婚して欲しい』って言ったんじゃない」(36歳) 
「残念でした(笑)と言い返す。 心の中では、悔しくて私だって失敗したよと思う」(37歳) 
「『こっちこそ一生の不覚よ!』と怒鳴る」(38歳) 

【2位 お前も(もっと)稼いでこい/オレはお前の財布じゃない!】 
「稼いでから言え」(28歳) 
「主婦だって大変」(28歳) 
「そういうなら自分の家事(洗濯、炊事等)をやれと言いたい」(28歳) 
「家事、生活面は全てやってるのに言われたくないです」(30歳) 
「じゃああなたが快適に生活できているのは、誰のおかげ?」(36歳) 
「クズ野郎って言い返すと思う。心の中では一生こいつを軽蔑して扱ってやるってなる」(37歳)

【3位 子供がいなければ絶対別れている!】 
「言われたら、子供が居ても別れる」(29歳) 
「悲しくて言い返さず泣くと思う」(31歳) 
「別れるなんてキーワードは悲しすぎるし、ムカつく」(33歳) 
「私こそ、別れてるわよ!」(34歳) 
「言われた事がないが、もしこの言葉を言われたらショックで子供を連れて、実家にしばらく帰ると思う」(36歳) 
「そんな事を言われたらむかつくけど、とりあえず、あーそうですかという」(38歳) 

【4位 メシが不味い!】 
「じゃあ食べなければいい」(27歳) 
「一生懸命作ったものに文句を言うくらいなら自分で用意しろ」(28歳) 
「言われたらショックだけど理由をきく。どう不味いのか、どうすればいいのか。納得できなければ『嫌なら自分で作れば?』と言う」(29歳) 
「ならテメェが作れ、このクソ男!」(30歳) 
「料理が苦手ですが、毎日作っているのに、作る気がなくなります」(31歳) 

【5位 もっと夫に感謝しろ!】 
「おまえもな!と思う」(31歳) 
「その前に妻に感謝してほしいから」(32歳) 
「あなたが妻に感謝できないから私も夫に感謝できないんだよ」(32歳) 
「妻に感謝してる???」(35歳) 
「感謝しているのを態度で示しているのになんでわからないの?」(38歳) 

【6位 だらしなくぶくぶく太るな!】 
「お前こそ太ったくせにどの口が言ってんだ!」(27歳) 
「お前のほうがぶくぶく太っただろ!おまけにハゲたし!詐欺だ! って言い返す。 私はデブではない」(28歳) 
「自分のことは棚にあげて!おまえも鏡を見ろ」(31歳) 
「お前のせいでストレス太りだ!!っていう」(38歳) 

【7位 文句(贅沢)ばかり言うな!】 
「だって文句があるんだもん」(25歳) 
「文句を言わせないくらい家のことをやってほしい」(31歳) 
「アンタの方が贅沢してるだろ。金銭感覚なさすぎ」(31歳) 
「言われても仕方ないだろう」(39歳) 

【8位 家でゴロゴロばかりしているな!】 
「ゴロゴロなんてしてない」(34歳) 
「お前は休みの日はずっとゴロゴロしてるじゃないか!」(36歳) 
「ゴロゴロしてる訳じゃないので… はぁ?何言ってんだよ? とブチ切れてしまうと思う」(29歳) 

【9位 無駄遣いばかりするな!】 
「普段しないのに1回で言われたら物凄く腹立つ」(30歳) 
「節約するようにしているのにそれでも言われると想定したので一番腹が立つと思います」(33歳) 
「無駄遣いしていないよ。そう思うなら、お小遣いを私にも頂戴!」(36歳) 

【10位 ちゃんと化粧くらいしろ!】 
「家のなかではしなくてもいいだろ!」(29歳)
「女が化粧しなきゃいけない大変さをわかっていない。そう言うなら、自分も毎日顔に何か塗ったり描いたりすることの面倒と、化粧していないとマナー違反だと思われることのプレッシャーを感じてから言って欲しい」(39歳) 

あくまで「たとえば言われたらとしたら」という前提に立ったうえでのコメントなので、言外に「うちの夫はそんなことを言うわけないけど」とにおわす声も多かった。ただ、妻:2位の「お前も(もっと)稼いでこい/オレはお前の財布じゃない!」は夫:6位であるなど、男たちが潜在的に持っている不満もありそう。冷静な時は「そんなこと言うわけないよ」と思うだろうが、頭に血がのぼってしまった場合も抑えられるよう、今回のランキングを「禁句ワード」として参考にして、ぜひ円満な夫婦生活を送って! 

人生で大切にするべき「3タイプの人間」

誰の人生にも「キーパーソン」と呼べるような、大切な人がいます。ただし、その存在を認識することは簡単ではありません。

米メディア「Higher Perspective」の記事では、人生に必要な3タイプの人を紹介しています。あなたのまわりにも当てはまる人がいるのでは?

01.
人生を導いてくれる
「ガイド」のような人


この人物は、あなたのガイドとなる頼れる存在です。おじいちゃん、おばあちゃん、先生、または会社の先輩や友だちかもしれません。彼らは、良き指導者として人生を導いてくれるでしょう。

あなたにインスピレーションを与えたり、勇気づけてくれたり、役に立つアドバイスをしてくれます。もし、すでにそのような人がいるなら、それはとても幸せなことです。人生について相談できる人は大切にすべきです。そのアドバイスをしっかりと聞くことも大切ですが、すべてを鵜呑みにせず、納得いくまで話すことも欠かせません。

02.
欠点を指摘して
叱ってくれる人


彼らはあなたの足りない部分を補い、助けてくれる存在です。たとえあなたが傷つくことでも、はっきりと意見を言ってくれます。

人生の中で本気で叱ってくれる人は、意外と少ないもの。彼らが叱ってくれるのは、あなたに成長してほしいと思っているからこそ。

激しく言い争うこともあるかもしれません。しかし、そこで得られるものは大きいはず。

03.
出逢った瞬間に感じる
ソウルメイト


あなたは生まれ変わりを信じますか? Higher Perspectiveの記事によると「死んだときに魂が別れ、それがまた結びついて、新しい魂に生まれ変わる」考えのことです。

その魂を共有するソウルメイトとは、出会った瞬間から自然と繋がっているような感覚になるそうです。あなたも、一度はそういった経験があるのでは?

そのような人に出逢えたときは思い切り心を開き、受け入れるといいのかもしれません。

なぜ「いい男」には浮気心がないのか?その理由8つ

男性の浮気の理由を書いた記事は数多ありますが、「Elite Daily」人気ライターPaul Hudson氏の見解は、男性視点ながらもひと味違うもの。結局、浮気をするのは二流の男。本当にいい男ほど、「浮気」をしないというのが彼の持論。この意見、賛成できますか?

本当にいい男が
浮気をしない「8つの理由」


世の中にはたくさんの男性がいるのに、「本当にいい男性」はごくひと握り。女性が男性と付き合う際に、どこかで将来的な約束ができる人だけを求めるようになってしまっています。
いったいなぜか…? どうしようもない男性たちが浮気を繰り返すことで、女性の信頼を裏切り、そのせいで傷ついているからです。

「浮気なんて絶対にしないよ」もし、男性がこう誓ったとしても、残念なことにほんのわずかの女性しかそれを信じてくれないでしょう。浮気をする男性たちが、男の評価を著しく下げたせいで、本当にいい男も信用されにくくなっています。一度でも女性の信頼失ってしまったら、それを取り戻すのは不可能。それどころか、次の男性のことも心の底からは信用できなくなることも…。

つまり、一度の浮気が彼女を将来的にも苦しませる結果になる、そのことを男性はみな、理解しなければいけないのです。でも、本当にいい男というものは…。

01.
自分の性格をよく理解している


女性が感情をコントロールするのに苦労するのはよく聞く話。でも実を言うと、感情に左右されやすいのは男性の方です。女性はよく、自分の感じたことや悩み事を他人に打ち明け、議論しますが、男性は自分の感情を閉じ込める傾向に。

ケンカをしてもかんしゃくを起こしたり、涙で怒りを表わすのは女性。一方、男性はだんまりを貫き通すことが多いもの。そしていつしか、我慢できなくなってその感情が爆発するタイミングがやって来ます。

でも、いい男というのは、自分の感情をよく理解しているもの。抑えきれない気持ちになる前に、適度にガス抜きをし、心のなかの核となる部分と正面から向き合うことができる。つまり、自分をよく知ろうと日頃から努力している男性ほど、いい男の素質あり。

02.
欲望に溺れない
自制心を持っている
あえて批判を怖れずに言えば、男性は生涯出会ったすべての女性と夜を共にしたいと思う生き物。もし、「自分はいい男だ」と豪語するなら、相性も分からないような相手との素っ気ない一夜を過ごすために、今ある幸せを危険にさらす価値がないことくらい理解できますよね?

もし、今の女性との「カラダの関係」がマンネリ化しているのであれば、そこは工夫をすればいいだけの話。タンゴは2ステップだって踊れるのだから。彼女を喜ばす努力を惜しんでいては、何も始まりません。

03.
女性の気を惹く
思わせぶりな態度をしない


相手の女性を好きになるかどうか確信が持てないまま、デートを繰り返すことは誰にでもありますよね?それは、必ずしも一目惚れが自分の望んだ恋愛に成就するとは限らない。ごく稀なケースだと分かっているからに他なりません。それでも、ただ単に自分にとって“都合のいい人”とつき合おうとする人なんていません。

いい男は、自分の欲求を満たすために女性を扱ったりなど、絶対にしません。自分が好きになりそうにない女性との関係はきっぱり断って、相手にもダラダラと気を持たせるようなことはしないもの。

04.
「信頼とは何か」を
きちんと理解している
彼らは誰に対しても敬意を持って接することができます。それを当たり前のことと認識しているから。恋人に対してはなおのこと、互いに感謝し尊敬し合える関係を望んでいるものです。

「浮気」は、嘘をついているのと同じこと。それによって相手の信頼を壊すばかりか、恋人としても友人としても、さらには人間としての尊重すら失うもの。いったん壊れてしまった信頼は、二度と同じカタチに修復できないことを理解しているかどうか、そこに男性としての差が現れると思ってください。

05.
魅力を伝える
表現方法に幅がある


結論から言えば、いい男というものは自分の魅力を熟知している人のこと。それは表面に出ているものだけとも限りません。言動にブレがなく、立ち居振る舞いからそれを感じさせることができます。

男性の中には、未だにまるでゲーム感覚でどれだけ多くの女性と寝るかが賞賛に値すると勘違いしている人もいます。結局、その考え方ひとつが彼らの人生そのもの。浮気が発覚しても単にゲームオーバーといった、現実をごまかしでしか見ることができないのは、つまり自分の魅力がどこにあるのかを理解していないからではないでしょうか。

06.
自分のことのように
女性を大切にできる


どんな女性をも傷つけたりしないのは、男性として当然のこと。そんな当たり前なことを口に出すのは単純な男性です。ほんとうにいい男とは、黙っていても一番近くにいる女性を自分のことのように愛し大事にするものです。

彼女をいつも笑顔でいさせるためにどんな努力もすべきです。世の中で自分の愛する女性を失うことほど、不幸なことはありません。間違いを犯してしまったことを「仕方がない」とするならば、それでは何だって許されることになってしまうから。

07.
人生の「大切なこと」の
本質を見極めている
自分が何を本当に必要としているかが分かっていないと、不必要に夢を追いかけ、ムダに時間を費やしてしまいます。それでも、男性は自分が必要としていること以上に追い求める生き物。「これもあれも」と手を出していくうちに、本当に必要なものが何だったのかを見失ってしまいます。

シンプルに考えれば、人生に必要なのはたった一人の女性。いい男ほど、ここを見誤りません。だから、単にカラダの関係ばかりに固執せずに愛することを貫き通せるのではないでしょうか。自分の生涯を通して愛する人こそ、本当に必要なものなんだと。

08.
別れ際にダラダラしない
決断力も持っている


それでも、もしも浮気相手に本気になってしまうことがあるならば、今の彼女とこれ以上、関係を続けることは避けるべき。そこは男らしく別れを告げるときなのです。
たとえ、動いてしまった心が元に戻ろうとしても、あなたを突き動かした衝動は消えてはなくなりません。つまり、遅かれ早かれその時は必ずくるのです。

もし、あなたが真の男になりたいと思うならば、この「別れ」にこそこだわるべきです。ダラダラとした関係や、偽りの関係を続けることが“愛していた”女性を傷つけている、そのことを認識しなければ、この世で一番卑怯な行為(=浮気)をみずから正当化しているのと同じこと。別れ際こそ、真剣に相手のことを考えるのは決して自分のためだけではないのですから。

「キラキラ女子」を採用する企業の秘めた思惑

今回は連載第3回で取り上げた、有名ベンチャー企業のマネジャーに改めてインタビュー取材した内容を紹介したい。前回の取材の際、マネジャーは「キラキラ女子」という言葉を使っていた。

 筆者は、この言葉に関心を持った。マネジャーの言う「キラキラ女子」とは、シンプルに言えば、高学歴で優秀な学生を採用するために、会社の広告塔として利用されやすいタイプの女性社員のことだ。彼女たちを分析することで、新卒採用のあり方、女性の働き方、そして企業が抱える「学歴病」に関する実態が浮き彫りになるのではないか、と考えたからだ。実に多くの問題意識を提起する事例だと、筆者は思う。

 話を聞いたマネジャーを仮にA氏とする。A氏は現在、営業本部に勤務する40代前半の男性。会社は正社員数が約1000人。マネジャーは7~10年ほど前、大卒の新規採用をするグループ(5~10人)の一員だった。その頃、他のメジャーなベンチャー企業の採用担当者らと知り合う。情報交換をするなか、「キラキラ女子」の存在を知ったようだ。あなたはA氏の話から何を感じ取るだろうか。

目がぱっちりでメイクばっちり
社員の憧れ「キラキラ女子」とは?
――連載第3回の取材時には、「キラキラ女子」という言葉を使っていました。その意味するものを教えてください。そもそも「キラキラ女子」が多いのはどんな企業ですか。

「キラキラ女子」が多い企業の採用には、どんな思惑があるのか?
A氏(以下同) ほとんどの人は察しがつくと思います。「ああ、あの会社の女性社員たちか……」と。その想像通りですよ。

 その会社(B社)のトップは、十数年前はスキャンダルを抱え込んでいたようでしたが、実はめちゃくちゃ硬派な人。仕事一筋ですからね。だから、1990年代後半に創業し、数年経った頃までは平凡な学生を採用していたのです。

 ところが、十数年前からその方針が変わります。ある有名な採用コンサルタントとタイアップし、新卒採用をするようになったのです。

 女子大生を採用するときは、大学でいえば、慶應、立教、青学、学習院、東京女子、日本女子、大妻女子などの学生を次々と狙います。そのほとんどが、見た目はキレイ。こうした「キラキラ女子」は、入社後は女性向け雑誌の表紙のモデルみたいな雰囲気を醸し出しながら働く。お目めぱっちりで、お化粧ばっちり、洒落たお洋服も着ています、仕事もバリバリして、恋もしちゃいます、みたいな雰囲気で……。

 しかし、その大半が学生時代の頃からの慣れ合いの男性と30代半ばまでに結婚し、どんどん辞めていく。一生働くような考えもスキルも技能もないから……。

――「キラキラ女子」の採用効果はどれほどあるのでしょうか。

「キラキラ女子」の実態について語ってくれた、有名ベンチャー企業マネジャーのA氏
 社員たちから聞いた限りでは、10年ほど前から、男子学生のエントリー者数が爆発的に増えたみたいですね。採用戦略としては、大成功でしょう。コンサルの高笑いが聞こえてくるようです。当時の人事担当役員はめちゃくちゃ優秀。様々な意味で……。こういう人たちがタッグを組めば、世間知らずの学生をゲットするなんて簡単でしょう。

 特に、「キラキラ女子予備軍」の学生は安全パイ。会社の内情も実情も知らないし、職業意識も希薄。もともとは優秀な女性たちなのですが、会社に入ってからは「なんとなく輝いていたい」というレベルの発想しかないのですから。明確な意志がないのが大きなウリなのです。なんとなく昭和の臭いがして、優秀な男子学生や男性社員にウケるのでしょう。つまり、男性の理想通りになる女性という感じかな。

優秀な学生を惹きつける広告塔
女性社員の6割が「キラキラ」の会社も
――言い方は悪いかもしれませんが、つまり、女性を「広告塔」として扱うわけですね。

 ベンチャーは大企業と同じことをしたところで、勝てるわけがない。こういう採用戦略をとるのも、ある程度は止むを得ないと思います。

 B社は今や、女性社員の6割がキラキラ女子。10年ほど前から、この路線のマネをして、キラキラ女子を雇うベンチャーが増えました。だけど、ポータルサイトでぐんぐん業績を伸ばした競合他社でも、「キラキラ女子」は女性社員のうちのテンパー(1割)程度に見えます。6割がいかに多いか、でしょう……。

 B社の場合、「残りの4割の女性が会社を支えている」と社員たちから聞きます。4割の女性たちは、どこの会社にもいるタイプ。聞く限りでは、仕事や役職、給料や賞与も、多少は「キラキラ女子」よりは上をいく。そこが、会社のクレバーなところです。女性社員を「グループ分け」しているわけですよ。

「キラキラ女子」はキレイだけど、仕事があまりできない。彼女たちには、メディアに出てもらうことで貢献してもらうのです。だから、「キラキラ手当」をもらう……(笑)。それはお金ではなく、“キラキラ”という待遇を受けることができるのです。その多くは、30代半ばで、「定年」を迎えます。それより上の年齢のキラキラ女子を、私は社内で見たことがありませんね。

――そもそも、採用戦線で、「キラキラ女子」はどんな働きをするのでしょうか。

 今は景気が回復してきたこともあり、多くのベンチャーは新卒採用に苦戦しています。少子化の影響もあるでしょう。そのなかで、学生の意識も変わっています。15~20年前のように、「セミナーで経営者の話を聞きたい」なんて思っていません。もっと社内の内情を暴露した「ホンネのトーク」を聞きたいのです。

 そんなときに、就活セミナーなどに登場するのが「キラキラ女子」。30代半ばまでの、モデルみたいな女性たちが颯爽とステージに現れます。そんな様子を新卒採用のウェブサイトやフェイスブックなどで流します。
 
 最近私は、ベンチャーの中で業績が上位30位以内に入るC社の採用プロモーションに、プランナーとして関わりました。会社の1階ロビーで、29歳の「キラキラ女子」を撮影しました。彼女は青学出身。慣れていますよね。モデルのようなポーズをすかさず取ります……(笑)。

 で、すぐ前に受付の女性がいるわけです。20代前半かな……。めちゃくちゃ冷ややかな視線をこちらに送ってきました。正社員ではなく、派遣社員だったのかもしれません。そんな嫉妬心もあるのかな、受付の女性も十分知的でキレイだったのですが……。「格差はこんなところにもあるのか」と思いましたね。「キラキラ女子」誕生の舞台裏は、いわばこんなもの。学生には想像もつかないだろうね。

高学歴で優秀な女性たちは
「キラキラ化」で不幸になる
――それにしても、会社にとって彼女たちは、「ただキレイであればいい」のですか。

 いや、そうではないでしょう。ベンチャーの多くは社内の体制も、事業戦略も未熟。中身がないからこそ、せめて表面上は魅力を醸し出そうとする。それが「キラキラ女子」。ただし、「仕事をする現場を知っているぞ」という雰囲気も醸し出さないといけない。

 いつの時代も、ベンチャーに憧れる学生の9割は単なる憧れ系。うちの会社にエントリーするのも、ほとんどはそんな感じに見えます。だから、人事としては採用のときにフィルターをかけるわけです。それが、ビジネスの現場を語れる「キラキラ女子」。20代後半~30代前半になれば、現場のことを、厳しさも含めてマジで語れるじゃないですか。リアリティを伴った説得力はある。

 この時点で、憧れ系の学生は消えていく。反面、まじめな男子学生はぐいぐいと惹きこまれるし、ひたむきな女子学生は「あの女の人、カッコいい~」とエントリーする。結果として、一定以上の優秀な学生を採用できるわけです。

――たとえば、東大や京大卒の超優秀な女性が「キラキラ女子」になることもあるのですか。あまりイメージが湧きませんが……。

 東大や京大卒で「キラキラ女子予備軍」としてベンチャーに入っても、不幸になるだけだと思います。それだけ優秀だと間違いなく、バカバカしく見えるはず。そんな意識の高い女性は逆に排除されます。世の中には「東大・京大卒の女性を採用している。俺は偉いよね」と、自分を礼賛する社長もいますけどね……。特に、渋谷や赤坂のベンチャーの30代のトップ……。圧倒的に男性経営者が多い。ひとことで言って、「チャラい」ですよね。

 一般論ですが、劣等感を持つ男性が、優秀な女性に対して持つひがみは独得。「学力は劣るだろうけど賢さでは俺が上!」と周囲に思ってもらいたいみたい(笑)。こういうベンチャーでは、高い意識を持った女性たちは上層部から「ウザい」と思われてしまう。

 実は、私が今勤務する会社にも、京大の大学院卒の女性がいます。正直、思いますね。「京大の大学院まで出て、こんな会社に来るのか?」と――。まじめな体育会系女子。はじめから「キラキラ女子」枠ではないようですが。

「キラキラ女子」に嫌気がさして
転職しても同じことを繰り返す?
――「キラキラ女子」であり続けることに抵抗を感じ、会社を辞める女性たちは、その後、他の会社で活躍できるものなのでしょうか。

「キラキラ女子」をすることに嫌気がさして退職し、次に行ったのがベンチャーならば、そこでも「キラキラ女子」にされる可能性が高いでしょう。そもそも、優秀な女性社員のようには仕事ができないし、意識も高くないのですから。結局、キラキラになるしか、生きていけない。

 次の職場でも、周囲から冷めた目で見られ始めると、「ウザい存在」になり、辞めていかざるを得ないでしょう。それを繰り返すとよくありません。20~30代半ばのころ、しかも非管理職のまま、転々とベンチャーを渡り歩く女性の将来は明るくない。私も、そんな女性を数人知っています。妙に達観し、30代半ばでありながら、人生に疲れたというオーラを漂わせます。

「キラキラ女子」のときに自我が芽生えると、気の毒な結末になることも多い。結婚し、育児というフェーズに移ったとき、煮え切らない気持ちになる人もいるでしょう。年をとったけれど何のスキルも技能もない、ということになりかねないのです。

――そもそもベンチャーでは、なぜ「キラキラ女子」が多いのでしょうか。

 確かにベンチャーでは、「キラキラ女子」が目立ちますね。特に多いのは、代理店ビジネスからスタートした会社。前述のB社もC社も、ルーツを辿れば広告代理店。ベンチャーの6~7割はこの手のタイプでしょう。代理店は、大きなビジネスモデルがあり、それで稼ぐ既存の会社があり、その支部や営業所みたいなもの。そこから枝分かれして、独自路線を進むこともあるけど、ルーツは代理店であるケースが多い。

 このような会社の多くは、アドベンチャーという冒険スピリットがない。要は、フランチャインズでしかない。ある意味で、コンビニエンスストアと同じ。こういうベンチャーのほとんどは、「1・100」というビジネスモデルです。ゼロから何かを始めるのではなく、1から100を目指す。創業期である以上、手元に資金がない。短い期間で、グーンと1から10、20、30、そして100へ辿り着かないといけないのです。

 その起爆剤の1つが「キラキラ女子」。つまり「毛針」みたいなものですよ。たとえば、事務処理能力に長けた若い人材が必要になる。そこそこの難易度の大学を出ていると、事務処理能力は高い。そんな学生を誘うために前線に駆り出されるのが「キラキラ女子」。要は、ベンチャー魂を失った会社の経営陣の思考の行き詰まりをカモフラ―ジュするのが、彼女たちと言えるのでは。ボトルネックから生まれた存在とも言えるのでしょうね。

「ゼロ・100」の実力派企業には
「キラキラ女子」が少ない
――とはいえ、全てのベンチャーが「キラキラ女子」に頼っているわけではないでしょう。「キラキラ女子」が少ないベンチャーもあるのでしょうか。

 ゼロから100を目指す「ゼロ・100」のベンチャーには、「キラキラ女子」が少ない。ゼロから切り拓くことができるサービスや商品、製品、それらをつくる技術やノウハウを持っているから、注目を浴びるわけです。これが、本来のベンチャーの姿なのです。そこを採用プロモーションで上手く伝えると、本当の意味で賢い学生がエントリーします。ビジネスモデルを見抜いているのでしょうね。学歴云々ではなく、ビジネスセンス抜群の学生たちです。これこそが、優れ者なのです。

 うちの会社も、かろうじてこの類に入るのだと思います。だから、(前述のような)京大院卒の女性もエントリーしたのかな……。うちは、「キラキラ女子」よりも「体育会系女子」が多い。ゼロから短い期間で100を目指すから、こういう人材を集めないと……。

 日本のベンチャーは、ここ30~40年で「ゼロ・100」が減り、「1・100」のビジネスモデルを持つ会社が爆発的に増えました。国内の市場が飽和し、ゼロから何かを生み出すことが難しくなったからだと思います。何よりも「あの会社」の存在が大きいでしょう。1980年代に大ブレイクした会社ですが、その代理店にも「キラキラ女子」は多いですよ。

「キラキラ女子」はベンチャー魂を
失った企業を象徴する存在なのか?
――今後企業は、「キラキラ女子」をどのように捉え、活用していけばよいのでしょうか。

 少なくとも、増やすべきではないでしょう。もともと優秀な女性が多いのだから、30代半ばで「定年」では気の毒ですよ。打開策を考える際、1つのヒントになる話があります。

 (前述の)カリスマ経営者のもとで代理店を営んでいた人がその後、1990年代後半から2005年にかけて独立して大ブレイクし、あっという間に上場しました。この会社には、実は「キラキラ女子」は少ない。同じビジネスモデルで、同じ枠組み、フレームワークの中にいながら、なぜ、そんなことができたのか……。業態は同じでも、これまでと同じことをしない考え方や理念をつくったからです。猛烈に考え抜いて……。

 この会社のトップは、自分で考えたわけではない。「ゼロ・100」のビジネスモデルを隅々まで知り尽くしている人をハンティングし、そのストーリーをコンセプトにまとめ直したのです。「よその会社で儲かっているから、うちもやろう!」と進めるのは、「1・100」の発想です。このビジネスモデルが上手く回り出すと、コンセプトが必要になるのです。コンセプトがないと、ビジネスとして広がりません。「何のためにこれをしているか」「これをこんな具合にして世に送り出している」といったパッケージが大切なのです。

 つまりベンチャーは、本質的な価値を見出し、つくることが必要なのですが、それには相当な経験、場数、嗅覚、センスなどが求められます。「ゼロ・100」のビジネスモデルを隅々まで知り尽くしている人でないと、無理でしょう。上場した会社のトップは、そこに目を付けたのです。それで、新たな「ゼロ・100」の路線に切り替えることができて、注目を浴び、エントリー者数も増えたのです。このステージになると、学歴ではなく、本当にビジネスセンスのある学生をゲットできるのです。

「キラキラ女子」は、ベンチャー魂を失った会社の思考の行き詰まりをカモフラ―ジュするためのものと、私には思えてなりません。このことを忘れないようにすべきだと思います。

「キラキラ女子」を採用する企業の秘めた思惑

今回は連載第3回で取り上げた、有名ベンチャー企業のマネジャーに改めてインタビュー取材した内容を紹介したい。前回の取材の際、マネジャーは「キラキラ女子」という言葉を使っていた。

 筆者は、この言葉に関心を持った。マネジャーの言う「キラキラ女子」とは、シンプルに言えば、高学歴で優秀な学生を採用するために、会社の広告塔として利用されやすいタイプの女性社員のことだ。彼女たちを分析することで、新卒採用のあり方、女性の働き方、そして企業が抱える「学歴病」に関する実態が浮き彫りになるのではないか、と考えたからだ。実に多くの問題意識を提起する事例だと、筆者は思う。

 話を聞いたマネジャーを仮にA氏とする。A氏は現在、営業本部に勤務する40代前半の男性。会社は正社員数が約1000人。マネジャーは7~10年ほど前、大卒の新規採用をするグループ(5~10人)の一員だった。その頃、他のメジャーなベンチャー企業の採用担当者らと知り合う。情報交換をするなか、「キラキラ女子」の存在を知ったようだ。あなたはA氏の話から何を感じ取るだろうか。

目がぱっちりでメイクばっちり
社員の憧れ「キラキラ女子」とは?
――連載第3回の取材時には、「キラキラ女子」という言葉を使っていました。その意味するものを教えてください。そもそも「キラキラ女子」が多いのはどんな企業ですか。

「キラキラ女子」が多い企業の採用には、どんな思惑があるのか?
A氏(以下同) ほとんどの人は察しがつくと思います。「ああ、あの会社の女性社員たちか……」と。その想像通りですよ。

 その会社(B社)のトップは、十数年前はスキャンダルを抱え込んでいたようでしたが、実はめちゃくちゃ硬派な人。仕事一筋ですからね。だから、1990年代後半に創業し、数年経った頃までは平凡な学生を採用していたのです。

 ところが、十数年前からその方針が変わります。ある有名な採用コンサルタントとタイアップし、新卒採用をするようになったのです。

 女子大生を採用するときは、大学でいえば、慶應、立教、青学、学習院、東京女子、日本女子、大妻女子などの学生を次々と狙います。そのほとんどが、見た目はキレイ。こうした「キラキラ女子」は、入社後は女性向け雑誌の表紙のモデルみたいな雰囲気を醸し出しながら働く。お目めぱっちりで、お化粧ばっちり、洒落たお洋服も着ています、仕事もバリバリして、恋もしちゃいます、みたいな雰囲気で……。

 しかし、その大半が学生時代の頃からの慣れ合いの男性と30代半ばまでに結婚し、どんどん辞めていく。一生働くような考えもスキルも技能もないから……。

――「キラキラ女子」の採用効果はどれほどあるのでしょうか。

「キラキラ女子」の実態について語ってくれた、有名ベンチャー企業マネジャーのA氏
 社員たちから聞いた限りでは、10年ほど前から、男子学生のエントリー者数が爆発的に増えたみたいですね。採用戦略としては、大成功でしょう。コンサルの高笑いが聞こえてくるようです。当時の人事担当役員はめちゃくちゃ優秀。様々な意味で……。こういう人たちがタッグを組めば、世間知らずの学生をゲットするなんて簡単でしょう。

 特に、「キラキラ女子予備軍」の学生は安全パイ。会社の内情も実情も知らないし、職業意識も希薄。もともとは優秀な女性たちなのですが、会社に入ってからは「なんとなく輝いていたい」というレベルの発想しかないのですから。明確な意志がないのが大きなウリなのです。なんとなく昭和の臭いがして、優秀な男子学生や男性社員にウケるのでしょう。つまり、男性の理想通りになる女性という感じかな。

優秀な学生を惹きつける広告塔
女性社員の6割が「キラキラ」の会社も
――言い方は悪いかもしれませんが、つまり、女性を「広告塔」として扱うわけですね。

 ベンチャーは大企業と同じことをしたところで、勝てるわけがない。こういう採用戦略をとるのも、ある程度は止むを得ないと思います。

 B社は今や、女性社員の6割がキラキラ女子。10年ほど前から、この路線のマネをして、キラキラ女子を雇うベンチャーが増えました。だけど、ポータルサイトでぐんぐん業績を伸ばした競合他社でも、「キラキラ女子」は女性社員のうちのテンパー(1割)程度に見えます。6割がいかに多いか、でしょう……。

 B社の場合、「残りの4割の女性が会社を支えている」と社員たちから聞きます。4割の女性たちは、どこの会社にもいるタイプ。聞く限りでは、仕事や役職、給料や賞与も、多少は「キラキラ女子」よりは上をいく。そこが、会社のクレバーなところです。女性社員を「グループ分け」しているわけですよ。

「キラキラ女子」はキレイだけど、仕事があまりできない。彼女たちには、メディアに出てもらうことで貢献してもらうのです。だから、「キラキラ手当」をもらう……(笑)。それはお金ではなく、“キラキラ”という待遇を受けることができるのです。その多くは、30代半ばで、「定年」を迎えます。それより上の年齢のキラキラ女子を、私は社内で見たことがありませんね。

――そもそも、採用戦線で、「キラキラ女子」はどんな働きをするのでしょうか。

 今は景気が回復してきたこともあり、多くのベンチャーは新卒採用に苦戦しています。少子化の影響もあるでしょう。そのなかで、学生の意識も変わっています。15~20年前のように、「セミナーで経営者の話を聞きたい」なんて思っていません。もっと社内の内情を暴露した「ホンネのトーク」を聞きたいのです。

 そんなときに、就活セミナーなどに登場するのが「キラキラ女子」。30代半ばまでの、モデルみたいな女性たちが颯爽とステージに現れます。そんな様子を新卒採用のウェブサイトやフェイスブックなどで流します。
 
 最近私は、ベンチャーの中で業績が上位30位以内に入るC社の採用プロモーションに、プランナーとして関わりました。会社の1階ロビーで、29歳の「キラキラ女子」を撮影しました。彼女は青学出身。慣れていますよね。モデルのようなポーズをすかさず取ります……(笑)。

 で、すぐ前に受付の女性がいるわけです。20代前半かな……。めちゃくちゃ冷ややかな視線をこちらに送ってきました。正社員ではなく、派遣社員だったのかもしれません。そんな嫉妬心もあるのかな、受付の女性も十分知的でキレイだったのですが……。「格差はこんなところにもあるのか」と思いましたね。「キラキラ女子」誕生の舞台裏は、いわばこんなもの。学生には想像もつかないだろうね。

高学歴で優秀な女性たちは
「キラキラ化」で不幸になる
――それにしても、会社にとって彼女たちは、「ただキレイであればいい」のですか。

 いや、そうではないでしょう。ベンチャーの多くは社内の体制も、事業戦略も未熟。中身がないからこそ、せめて表面上は魅力を醸し出そうとする。それが「キラキラ女子」。ただし、「仕事をする現場を知っているぞ」という雰囲気も醸し出さないといけない。

 いつの時代も、ベンチャーに憧れる学生の9割は単なる憧れ系。うちの会社にエントリーするのも、ほとんどはそんな感じに見えます。だから、人事としては採用のときにフィルターをかけるわけです。それが、ビジネスの現場を語れる「キラキラ女子」。20代後半~30代前半になれば、現場のことを、厳しさも含めてマジで語れるじゃないですか。リアリティを伴った説得力はある。

 この時点で、憧れ系の学生は消えていく。反面、まじめな男子学生はぐいぐいと惹きこまれるし、ひたむきな女子学生は「あの女の人、カッコいい~」とエントリーする。結果として、一定以上の優秀な学生を採用できるわけです。

――たとえば、東大や京大卒の超優秀な女性が「キラキラ女子」になることもあるのですか。あまりイメージが湧きませんが……。

 東大や京大卒で「キラキラ女子予備軍」としてベンチャーに入っても、不幸になるだけだと思います。それだけ優秀だと間違いなく、バカバカしく見えるはず。そんな意識の高い女性は逆に排除されます。世の中には「東大・京大卒の女性を採用している。俺は偉いよね」と、自分を礼賛する社長もいますけどね……。特に、渋谷や赤坂のベンチャーの30代のトップ……。圧倒的に男性経営者が多い。ひとことで言って、「チャラい」ですよね。

 一般論ですが、劣等感を持つ男性が、優秀な女性に対して持つひがみは独得。「学力は劣るだろうけど賢さでは俺が上!」と周囲に思ってもらいたいみたい(笑)。こういうベンチャーでは、高い意識を持った女性たちは上層部から「ウザい」と思われてしまう。

 実は、私が今勤務する会社にも、京大の大学院卒の女性がいます。正直、思いますね。「京大の大学院まで出て、こんな会社に来るのか?」と――。まじめな体育会系女子。はじめから「キラキラ女子」枠ではないようですが。

「キラキラ女子」に嫌気がさして
転職しても同じことを繰り返す?
――「キラキラ女子」であり続けることに抵抗を感じ、会社を辞める女性たちは、その後、他の会社で活躍できるものなのでしょうか。

「キラキラ女子」をすることに嫌気がさして退職し、次に行ったのがベンチャーならば、そこでも「キラキラ女子」にされる可能性が高いでしょう。そもそも、優秀な女性社員のようには仕事ができないし、意識も高くないのですから。結局、キラキラになるしか、生きていけない。

 次の職場でも、周囲から冷めた目で見られ始めると、「ウザい存在」になり、辞めていかざるを得ないでしょう。それを繰り返すとよくありません。20~30代半ばのころ、しかも非管理職のまま、転々とベンチャーを渡り歩く女性の将来は明るくない。私も、そんな女性を数人知っています。妙に達観し、30代半ばでありながら、人生に疲れたというオーラを漂わせます。

「キラキラ女子」のときに自我が芽生えると、気の毒な結末になることも多い。結婚し、育児というフェーズに移ったとき、煮え切らない気持ちになる人もいるでしょう。年をとったけれど何のスキルも技能もない、ということになりかねないのです。

――そもそもベンチャーでは、なぜ「キラキラ女子」が多いのでしょうか。

 確かにベンチャーでは、「キラキラ女子」が目立ちますね。特に多いのは、代理店ビジネスからスタートした会社。前述のB社もC社も、ルーツを辿れば広告代理店。ベンチャーの6~7割はこの手のタイプでしょう。代理店は、大きなビジネスモデルがあり、それで稼ぐ既存の会社があり、その支部や営業所みたいなもの。そこから枝分かれして、独自路線を進むこともあるけど、ルーツは代理店であるケースが多い。

 このような会社の多くは、アドベンチャーという冒険スピリットがない。要は、フランチャインズでしかない。ある意味で、コンビニエンスストアと同じ。こういうベンチャーのほとんどは、「1・100」というビジネスモデルです。ゼロから何かを始めるのではなく、1から100を目指す。創業期である以上、手元に資金がない。短い期間で、グーンと1から10、20、30、そして100へ辿り着かないといけないのです。

 その起爆剤の1つが「キラキラ女子」。つまり「毛針」みたいなものですよ。たとえば、事務処理能力に長けた若い人材が必要になる。そこそこの難易度の大学を出ていると、事務処理能力は高い。そんな学生を誘うために前線に駆り出されるのが「キラキラ女子」。要は、ベンチャー魂を失った会社の経営陣の思考の行き詰まりをカモフラ―ジュするのが、彼女たちと言えるのでは。ボトルネックから生まれた存在とも言えるのでしょうね。

「ゼロ・100」の実力派企業には
「キラキラ女子」が少ない
――とはいえ、全てのベンチャーが「キラキラ女子」に頼っているわけではないでしょう。「キラキラ女子」が少ないベンチャーもあるのでしょうか。

 ゼロから100を目指す「ゼロ・100」のベンチャーには、「キラキラ女子」が少ない。ゼロから切り拓くことができるサービスや商品、製品、それらをつくる技術やノウハウを持っているから、注目を浴びるわけです。これが、本来のベンチャーの姿なのです。そこを採用プロモーションで上手く伝えると、本当の意味で賢い学生がエントリーします。ビジネスモデルを見抜いているのでしょうね。学歴云々ではなく、ビジネスセンス抜群の学生たちです。これこそが、優れ者なのです。

 うちの会社も、かろうじてこの類に入るのだと思います。だから、(前述のような)京大院卒の女性もエントリーしたのかな……。うちは、「キラキラ女子」よりも「体育会系女子」が多い。ゼロから短い期間で100を目指すから、こういう人材を集めないと……。

 日本のベンチャーは、ここ30~40年で「ゼロ・100」が減り、「1・100」のビジネスモデルを持つ会社が爆発的に増えました。国内の市場が飽和し、ゼロから何かを生み出すことが難しくなったからだと思います。何よりも「あの会社」の存在が大きいでしょう。1980年代に大ブレイクした会社ですが、その代理店にも「キラキラ女子」は多いですよ。

「キラキラ女子」はベンチャー魂を
失った企業を象徴する存在なのか?
――今後企業は、「キラキラ女子」をどのように捉え、活用していけばよいのでしょうか。

 少なくとも、増やすべきではないでしょう。もともと優秀な女性が多いのだから、30代半ばで「定年」では気の毒ですよ。打開策を考える際、1つのヒントになる話があります。

 (前述の)カリスマ経営者のもとで代理店を営んでいた人がその後、1990年代後半から2005年にかけて独立して大ブレイクし、あっという間に上場しました。この会社には、実は「キラキラ女子」は少ない。同じビジネスモデルで、同じ枠組み、フレームワークの中にいながら、なぜ、そんなことができたのか……。業態は同じでも、これまでと同じことをしない考え方や理念をつくったからです。猛烈に考え抜いて……。

 この会社のトップは、自分で考えたわけではない。「ゼロ・100」のビジネスモデルを隅々まで知り尽くしている人をハンティングし、そのストーリーをコンセプトにまとめ直したのです。「よその会社で儲かっているから、うちもやろう!」と進めるのは、「1・100」の発想です。このビジネスモデルが上手く回り出すと、コンセプトが必要になるのです。コンセプトがないと、ビジネスとして広がりません。「何のためにこれをしているか」「これをこんな具合にして世に送り出している」といったパッケージが大切なのです。

 つまりベンチャーは、本質的な価値を見出し、つくることが必要なのですが、それには相当な経験、場数、嗅覚、センスなどが求められます。「ゼロ・100」のビジネスモデルを隅々まで知り尽くしている人でないと、無理でしょう。上場した会社のトップは、そこに目を付けたのです。それで、新たな「ゼロ・100」の路線に切り替えることができて、注目を浴び、エントリー者数も増えたのです。このステージになると、学歴ではなく、本当にビジネスセンスのある学生をゲットできるのです。

「キラキラ女子」は、ベンチャー魂を失った会社の思考の行き詰まりをカモフラ―ジュするためのものと、私には思えてなりません。このことを忘れないようにすべきだと思います。